1. エントリーシートの重要性とは?
エントリーシートとは、就活時に企業に提出する「応募用紙」のことです。就活サイトなどでは「ES」と呼ばれています。
企業はESを通じて、応募者がどのような人間であり、会社にどのように貢献できるかを見極めています。
ESは単なる自己紹介ではなく、企業に対して「自分はどのような価値を提供できるか」を伝えるためのものです。そのため、企業が何を求めているのかをしっかりと理解し、自己PRや志望動機をそのニーズに合わせて調整することが必要となってきます。
それではESとは具体的にどのようなものなのでしょうか?
2. エントリーシートの基本構成
エントリーシートには、基本的な項目が4つあります。この4項目は、ほとんどの企業で共通して求められるため、しっかりと理解しておきましょう!
1. 基本情報
氏名、住所、電話番号、メールアドレス、学歴といった基本的な個人情報を記入します。ここでのポイントは、誤字や入力ミスがないようにすることです。連絡先のミスは、企業からの連絡が届かない原因になるため、提出前に必ず確認しましょう。
2. 自己PR
自己PRでは、自分の強みや経験を企業に伝えます。具体的なエピソードや成果をもとに、自分の価値を最大限にアピールすることが重要です。この項目では、企業が求めている人物像に対して自分がどのようにマッチするかを明確に示す必要があります。
3. 志望動機
志望動機は、あなたがなぜその企業を選んだのかを説明する部分です。ここでは、企業のビジョンや事業内容に対する共感や、自分がどのように貢献できるかを具体的に述べることが求められます。企業ごとに異なる志望動機を作成し、個別にカスタマイズすることが大切です。
4. ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
「ガクチカ」は、学生時代に力を入れた活動や経験について記述する項目です。アルバイト、サークル活動、インターンシップなど、どんな活動でも良いですが、取り組みの過程と結果を明確に述べることが重要です。企業はこの項目で、あなたの努力の仕方や成果を評価します。
3. 自己PRの書き方
自己PRは、自分の強みや特徴を企業にアピールするための重要な項目です。効果的な自己PRを書くためには、具体的なエピソードや成果を伴った内容にすることが重要です。
自己PRを書く際のステップ
- 自分の強みを理解する:まず、自分の強みを明確にしましょう。自己分析をしてみるのをお勧めします!
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- エピソードを選ぶ:次に、その強みを発揮した具体的なエピソードを選びます。学業やサークル、アルバイト、インターンシップなど、どんな経験でも良いですが、企業が求めるスキルと関連するものが最適です。
- エピソードを深掘りする:そのエピソードで、どのような状況で、どのように行動し、どのような結果を得たのかを具体的に述べましょう。可能であれば、数字やデータを用いて結果を証明すると説得力が増します。
4. 志望動機の書き方
志望動機は、なぜその企業を選んだのか、そしてなぜ自分がその企業に貢献できるのかを述べる部分です。企業研究をしっかり行い、自分の経験や価値観と企業の事業やビジョンをリンクさせましょう。
志望動機を書く際のステップ
- 企業研究を徹底する:企業のウェブサイトやニュース、インタビューなどを通じて、その企業のビジョンや戦略、強みを理解しましょう。
- 自分の経験と企業を結びつける:次に、企業の特徴に関連する自分の経験やスキルをピックアップします。例えば、企業がグローバル展開に力を入れている場合、留学経験や外国語のスキルなどがアピールポイントになります。
- 具体的に貢献できる点を示す:ただ「御社のグローバルな展開に魅力を感じました」というだけでは弱いです。「私の○○な経験を活かし、貴社の○○事業に貢献できると考えています」と、具体的な貢献のビジョンを提示しましょう。

5. ガクチカの書き方
「ガクチカ」とは、「学生時代に力を入れたこと」の略称で、企業が応募者の実際の行動力や結果を知るために重視する項目です。ここでは、ただ「力を入れたこと」を述べるだけではなく、具体的な行動と結果を示すことで、企業に対してあなたの強みや実行力をアピールすることが大切です!
ガクチカを書く際のポイント
- 具体的なエピソードを選ぶ:学生時代に力を入れた経験を振り返り、特に印象的なエピソードを選びます。たとえば、ゼミの研究、サークル活動、アルバイト経験など、どんな内容でも構いませんが、あなたが積極的に取り組んだ内容であることが重要です。
- 課題と行動を明確にする:次に、その経験でどのような課題があり、どのように取り組んだかを明確に述べます。具体的な行動や意思決定のプロセスを示すと良いでしょう。
- 結果を示す:その取り組みがどのような結果を生み、あなたがどのように成長したのかを伝えます。結果が数字や目に見える成果で示せる場合、企業にとっての評価ポイントになります。
6. 書く際のテクニック
エントリーシートを書く際には、ただ内容を埋めるだけではなく、読みやすさや説得力を高めるためのテクニックが重要です。ここでは、特に効果的な5つのポイントを紹介します。
1. PREP法を使う
PREP法とは、Point(結論) → Reason(理由) → Example(具体例) → Point(再び結論) の順で文章を構成する方法です。この方法を使うと、論理的で分かりやすい文章になります。
例えば、自己PRを書く際に「私の強みはリーダーシップです(Point)。なぜなら、ゼミのプロジェクトでチームをまとめ、最終的に最優秀賞を受賞した経験があるからです(Reason)。具体的には、プロジェクトの進行が遅れていた時にチームのスケジュールを調整し、全員が効率的に作業できるようにした結果、成果を出すことができました(Example)。そのため、私は貴社のプロジェクトでも同様にリーダーシップを発揮できると考えています(Point)。」といった具合です。
2. 数字や具体的なデータを使う
説得力を高めるためには、具体的な数字を用いることが効果的です。たとえば、「売上を増やした」ではなく、「売上を20%増加させた」と記述することで、成果がより明確に伝わります。数字がない場合も、できるだけ具体的な例を使って、実績を裏付けるようにしましょう。
3. ポジティブな言い回しを使う
文章全体を通じて、ポジティブな表現を心がけましょう。たとえば、「失敗しましたが」と書くのではなく、「困難に直面しましたが、それを乗り越えました」といった具合に、前向きな姿勢を示すことで、印象が大きく変わります。企業はポジティブで粘り強い人材を求めていることが多いので、この点は特に重要です。
4. 簡潔でわかりやすい文章を心がける
長々とした文章ではなく、簡潔で明確な文章を意識しましょう。エントリーシートは応募者の多くが提出するため、担当者がすべてを詳細に読む時間は限られています。重要なポイントを短く、わかりやすく伝えることが、好印象につながります。
5. 企業のキーワードを取り入れる
企業が求めている人物像やスキルをエントリーシートで強調するために、企業のウェブサイトや求人情報に記載されているキーワードを取り入れましょう。例えば、「チームワーク」「コミュニケーション能力」「チャレンジ精神」など、企業が強調している言葉を上手に織り交ぜることで、企業とのフィット感をアピールできます。
7. 最後に
エントリーシートは、あなたが企業に対して自分の魅力をアピールする最初のステップです。しっかりと準備を行い、自己PRや志望動機、ガクチカなど、企業の求めるポイントに合致する形で記入することが、面接に進むための鍵となります。
また、エントリーシートは、自分自身では見落としがちなポイントがあることも…。第三者に添削してもらうことで、より説得力のある文章に仕上がります。
私たちは、エントリーシートの添削サポートを行っています。別視点でフィードバックを受けたい方は、ぜひお気軽にご相談ください!
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